分 類:イネ科スズメノヒエ属
学 名:Paspalum scrobiculatum
分 布:本州(関東以西)四国、九州、沖縄、熱帯アジア、アラビア
特 徴:
日当たりの良い湿った場所に生えるスズメノヒエの一種。
発見場所は溜池後背の湿生草地で、一面スズメノコビエだらけであった。 |
2列に並ぶ小穂。 所々紫色の柱頭が確認できる。 |
少し見にくいが、総の基部に長毛がある。 小穂は熟すと褐色になり、黄色く熟すスズメノヒエとの識別点になる。 写真も完熟までまだまだであるがやや褐色の兆候が見られるか。 |
葉の様子。 上部の葉はほぼ無毛であり、毛が多いスズメノヒエとの識別点になる。 |
葉舌と葉鞘口部の様子。 葉鞘口部にのみ長毛が生える。 |
葉鞘の様子。 基部の葉鞘以外は無毛。 |
目が慣れないとただの雑草にしか見えない。 こういった地味な植物は開発によって人知れず消滅する危険性が高い。 撮影地の京都でも絶滅危惧種に指定されている。 地味な希少種を見逃さないための目を養うモチベーションを、筆者に与えてくれた存在である。 |
2023.10.28 京都府南部
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