分 類:ラン科コイチヨウラン属
学 名:Ephippianthus schmidtii
分 布:北海道~本州中部、四国(剣山、白髪山)
特 徴:
山地の針葉樹林や湿った林床に生育する小さな花のラン。 亜高山帯のシラビソ、オオシラビソ林くらいで最もよく出会える模様。 今回は標高830mのブナ林内での遭遇。 |
うす黄緑色の可愛らしい花。 唇弁に赤い模様があるが、そのパターンには個体差があるとのこと。 また、この個体は典型的なコイチヨウランより花弁が丸まり気味であり、 これもおそらく個体差だろう。 |
見るからに希少種のような見た目な半面、 発見地である山形県ではレッドデータにかからない。 全国レッドにもかからないものの、 北海道など複数の県のレッドリストで高ランクに指定されている。 はたまた、南アルプスなんかには大量にあるらしい。 |
コイチヨウランの名の通り、花茎の根本に一枚の葉がつく。 普通葉は緑色であるが、今回は紫色をしている。 ムラサキコイチヨウランと呼ばれるタイプなのだろう。 |
ほっそりとした繊細な姿が美しい。 姿が派手ではなく小さいので、よく確認しないと踏んづけてしまいそうである。 亜高山帯を歩く際は、こういった目立たないランにも注意して歩きたいものである。 |
2023.7.26 山形県北東部
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