コイチヨウラン

2023/08/09

山形県

和 名:コイチヨウラン
分 類:ラン科コイチヨウラン属
学 名:Ephippianthus schmidtii
分 布:北海道~本州中部、四国(剣山、白髪山)
特 徴:

山地の針葉樹林や湿った林床に生育する小さな花のラン。
亜高山帯のシラビソ、オオシラビソ林くらいで最もよく出会える模様。
今回は標高830mのブナ林内での遭遇。

うす黄緑色の可愛らしい花。
唇弁に赤い模様があるが、そのパターンには個体差があるとのこと。
また、この個体は典型的なコイチヨウランより花弁が丸まり気味であり、
これもおそらく個体差だろう。

見るからに希少種のような見た目な半面、
発見地である山形県ではレッドデータにかからない。
全国レッドにもかからないものの、
北海道など複数の県のレッドリストで高ランクに指定されている。
はたまた、南アルプスなんかには大量にあるらしい。

コイチヨウランの名の通り、花茎の根本に一枚の葉がつく。
普通葉は緑色であるが、今回は紫色をしている。
ムラサキコイチヨウランと呼ばれるタイプなのだろう。

ほっそりとした繊細な姿が美しい。
姿が派手ではなく小さいので、よく確認しないと踏んづけてしまいそうである。
亜高山帯を歩く際は、こういった目立たないランにも注意して歩きたいものである。

2023.7.26 山形県北東部

掲載種数

シダ植物  71種
草本植物  50種
木本植物  8種
掲載種計 129種

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