ミズオオバコ

2023/08/31

京都府

和 名:ミズオオバコ
分 類:トチカガミ科ミズオオバコ属
学 名:Ottelia alismoides
分 布:北海道~沖縄
特 徴:

オオバコのような葉をもつ沈水植物。
少しピンク色のかかった白い花を咲かす。
その美しさから「水田雑草の女王」の異名をほしいままにしている。
見ているだけで幸せな気分になれる、ファン多数の植物。

そこらのよくある水田雑草とは異なり、かなり繊細な印象を受ける。
花も1輪が凛と咲き、植物体も繊細ですぐ壊れる。
美しいが故に持ち帰って育てようと試みる人もいるらしいが、
採取から輸送中にダメになってしまうことも多いらしい。

葉はかなりオオバコに似ている。
形はソフトのコンタクトレンズのように湾曲している。
また、質感もかなりペラペラで薄いキクラゲのようであった。

昔は水田に沢山ある植物であったが、農薬や乾田に極めて弱いため真っ先に姿を消した。
今は放棄水田や溜池、用水路にひっそりと暮らしているが、見つけるのは困難。
東日本より西日本の方が見つかる率は高いものの、どこでも地域レッドに引っかかる。
環境省レッドで絶滅危惧種Ⅱ類、ここ京都のレッドでは絶滅危惧種。

今回は山間の谷の耕作放棄地に成立した湿地にて出会った。
一年草であるため、前に来たときは気づかなかったが、急激に成長したのだろう。
圃場整備から逃れ、ここでひっそりと生き続けてくれて
本当に良かったと思えた瞬間であった。

2023.8.22 京都府南部

掲載種数

シダ植物  87種
草本植物  53種
木本植物  9種
掲載種計 149種

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