分 類:トチカガミ科ミズオオバコ属
学 名:Ottelia alismoides
分 布:北海道~沖縄
特 徴:
オオバコのような葉をもつ沈水植物。 少しピンク色のかかった白い花を咲かす。 その美しさから「水田雑草の女王」の異名をほしいままにしている。 見ているだけで幸せな気分になれる、ファン多数の植物。 |
そこらのよくある水田雑草とは異なり、かなり繊細な印象を受ける。 花も1輪が凛と咲き、植物体も繊細ですぐ壊れる。 美しいが故に持ち帰って育てようと試みる人もいるらしいが、 採取から輸送中にダメになってしまうことも多いらしい。 |
葉はかなりオオバコに似ている。 形はソフトのコンタクトレンズのように湾曲している。 また、質感もかなりペラペラで薄いキクラゲのようであった。 |
昔は水田に沢山ある植物であったが、農薬や乾田に極めて弱いため真っ先に姿を消した。 今は放棄水田や溜池、用水路にひっそりと暮らしているが、見つけるのは困難。 東日本より西日本の方が見つかる率は高いものの、どこでも地域レッドに引っかかる。 環境省レッドで絶滅危惧種Ⅱ類、ここ京都のレッドでは絶滅危惧種。 |
今回は山間の谷の耕作放棄地に成立した湿地にて出会った。 一年草であるため、前に来たときは気づかなかったが、急激に成長したのだろう。 圃場整備から逃れ、ここでひっそりと生き続けてくれて 本当に良かったと思えた瞬間であった。 |
2023.8.22 京都府南部
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