分 類:リンドウ科センブリ属
学 名:Swertia diluta
分 布:本州、四国、九州、朝鮮、中国
特 徴:
イヌの名を冠するセンブリの仲間。 なぜイヌ(要らぬが転じた接頭辞)がつくというと、 センブリに比べると苦みが弱いからだそう。 |
花の様子。 花びらの付け根に写真のようにモジャモジャの毛が生える。 センブリに似ているものの、センブリにはこのモジャモジャはあまりない。 |
葉の様子。 色は濃く、センブリに比べて太め。 今回は葉の状態のものを目を凝らして発見できた。 |
花期はかなり遅く、10月~11月くらい。 この個体も夏には発見できていたが、我慢できず何回も見に行くたびに咲いておらずフラれていた。観察者をかなり焦らしていくタイプの植物。 |
日当たりの良い湿地の縁などに生える。生育箇所が限定的で特殊であるが故、 湿地が減少している昨今では環境省レッドで絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている。 ここの自生地も、周囲の低木やササの茂りと湿地からのヨシの侵攻により将来的な消滅の恐れががあった。湿地の植物は今の時代どの子も不遇であるなぁと思った。 |
2023.10.28 京都府南部
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